統合理論(読み)とうごうりろん

世界大百科事典(旧版)内の統合理論の言及

【スメント】より

…1911年以降グライフスバルト,チュービンゲン,ボン,ベルリンの各大学教授を歴任したが,35年ナチス政権によりベルリン大学を追われ,ゲッティンゲン大学に移籍した。統合Integrationの概念を国法学に応用した統合理論Integrationslehreの提唱者として有名。国家を,法律,裁判判決,行政活動等々の〈源〉たる静態的な存在としてではなく,〈絶えざる更新,再生産の過程(統合過程)の中にのみ存在する精神的現実〉として把握するところから出発するその動態的公法理論は,ワイマール期のドイツにおいて,一方でいわゆる法実証主義的公法学と厳しく対立するとともに,他方では同じく法実証主義批判の立場に立つカール・シュミットの決断主義等とも対立した。…

※「統合理論」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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