絶対弁証法(読み)ぜったいべんしょうほう

世界大百科事典(旧版)内の絶対弁証法の言及

【田辺元】より

…はじめ大正期の日本の哲学に大きな影響を与えた新カント学派の哲学に学びつつ,近代科学の批判的考究を行ったが,その後西田幾多郎の影響下にカント,ヘーゲルなどドイツ観念論を研究した。やがて昭和期に入ってマルクス主義が日本の思想界に強い影響を与えるようになると,これと批判的に対決しつつ,観念弁証法と唯物弁証法をともに超える〈絶対弁証法〉を主張した。そしてこの立場から34年に《社会存在の論理》を発表し,〈種の論理〉を提唱した。…

※「絶対弁証法」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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