絶対的過剰人口(読み)ぜったいてきかじょうじんこう

世界大百科事典(旧版)内の絶対的過剰人口の言及

【過剰人口】より

…適度人口に比し多すぎる人口が過剰人口ということになるが,マルサスの絶対的過剰人口(人口を扶養するに足る食糧供給量以上に増加した人口)論に対し,マルクスは相対的過剰人口relative surplus‐population論を主張した。マルクスのこの概念は主として社会経済的なものであって,次のようなものである。…

【マルサス】より

…彼の人口論には多くの異論がある。その継承者のうちにも,19世紀後半以後,マルサスの承認しなかった産児制限論を加味した〈新マルサス主義〉(〈マルサス主義〉の項参照)が現れるなど,新旧の区別を生じたが,いずれも人口の原理を本来的に自然法則と解する点では絶対的過剰人口論であり,マルクスの相対的過剰人口論とは対照的である。 1805年,マルサスはハートフォード州のヘーリベリーに新設された東インド・カレッジの近代史と経済学の教授に就任,生涯その職にあった。…

【マルサス主義】より

…イギリスの古典派経済学者マルサスが主著《人口論》(初版1798)で主張した人口原理ないし人口政策のこと。マルサスの人口原理の骨子は,(1)人間の生存には食料が必要であること,(2)人間の情欲は不変であること,しかし(3)食料は算術級数的にしか増加しない(のちに〈収穫逓減の法則〉と呼ばれるに至ったもの)のに対し,人口は幾何級数的に増加すること,したがって(4)人口は絶えず食料増加の限界を超えて増加する傾向があること(なお,このようにして増加した人口は〈絶対的過剰人口〉と呼ばれ,マルクスの〈相対的過剰人口〉と区別される),(5)絶対的過剰人口はマルサスによって〈積極的抑制positive check〉と呼ばれた〈貧困と悪徳〉によって食料増加の限度内に抑圧される。このような人類の悲惨な過剰人口の宿命を論じた初版に対する学界の強い反対論に対し,マルサスは第2版(1803)において,〈道徳的あるいは予防的抑制〉の概念を導入した。…

※「絶対的過剰人口」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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