世界大百科事典(旧版)内の絶対等級効果の言及
【恒星】より
…密度の低いことは,質量の違いはそれほどでもなく一般に半径が大きいことを意味するから,同じスペクトル型(同じ温度)であれば,光度が明るいことを意味する。したがって,この現象を絶対等級効果と呼ぶ。これを定量化したものが光度階級で,Ia,Ibが超巨星,IIが輝巨星,IIIが巨星,IVが準巨星,Vが矮星(主系列星)を表す。…
【光度階級】より
…一般には星のスペクトルの特徴からその光度階級を推定するよりしかたがない。その原理は,スペクトルの吸収線の強さや強さの比が,星の外層の温度のみでなく気圧にも依存すること(絶対等級効果)による。温度が同じでも,巨星は主系列星に比し半径が大きいので重力加速度が小さく,したがって気圧が低くなり,原子が電離しやすい,などの事情によるのである。…
※「絶対等級効果」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」