継体天皇陵(読み)けいたいてんのうりょう

知恵蔵 「継体天皇陵」の解説

継体(けいたい)天皇陵

「真の継体天皇陵」とされるのは大阪府高槻市にある6世紀前半(古墳時代後期)の前方後円墳(全長190m)の今城塚(いましろづか)古墳。ここから2004年2月、近畿で最初期の横穴式石室を示す石積み排水溝(幅25cm、高さ30cm)と石室の入り口になる前庭部などが発見された。すでに内堤からは最大の家形埴輪(高さ1.7m)をはじめ人物、動物、器物など計113点以上の埴輪が見つかっており、王権儀礼の復元が進められている。なお02年11月には宮内庁が「継体陵」としている西約1.5kmの太田茶臼山(おおたちゃうすやま)古墳(茨木市)墳丘部が研究者に初公開され、継体没年より80年ほど古いと考えられる5世紀中ごろ(古墳時代中期)の円筒埴輪などが確認された。

(天野幸弘 朝日新聞記者 / 今井邦彦 朝日新聞記者 / 2007年)

出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報

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