《綜理衆経目録》(読み)そうりしゅうきょうもくろく

世界大百科事典(旧版)内の《綜理衆経目録》の言及

【大蔵経】より

…【末木 文美士】
[漢訳大蔵経]
 中国における経律論三蔵の漢訳事業は2世紀後半から始まり,11世紀末までほぼ間断なく継続された。漢訳事業の進行に伴い,訳経の収集や分類,経典の真偽の判別が必要となり,4世紀末には道安によって《綜理衆経目録》が,6世紀初めには僧祐によって《出三蔵記集》が作成された。これらの衆経ないし三蔵を,北朝の北魏で〈一切経〉と呼び,南朝の梁で〈大蔵経〉と呼んだといい,隋・唐初に及んで両者の名称が確立し,写経の書式も定着した。…

【道安】より

…当時,老荘思想を借りて仏教を解釈する〈格義仏教〉が盛んであったが,道安の注釈態度は経文の系統的検討に基づくもので,中国仏教史上で最初の〈格義仏教〉からの解放者と目せられる。また後漢から東晋に至る間の漢訳経典の総目録である《綜理衆経目録》を撰したことも重要である。クマーラジーバ(鳩摩羅什)以後の国家保護下での訳経事業と異なり,それ以前の訳経は,訳経者の名すら不明のものが少なくなく,訳経数がしだいに増えるとともに混乱が生じてきていた。…

※「《綜理衆経目録》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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