世界大百科事典(旧版)内の網代問答の言及
【扇音々大岡政談】より
…この事件は,大岡越前守と結びつけられ,〈大岡仁政録〉の一つになり,講談師神田伯山が《天一坊大岡政談》として連夜読みつぎ,大ヒットした。中でも天一坊が乗っていた網代の駕籠の詮議から,越前守と伊賀亮が弁舌をたたかわす〈網代問答〉が最大のやま場で,伯山は〈では,明晩は網代問答を〉といって,幾晩も客をつり,ついにはその大入りで〈天一坊蔵〉を建てたという。 この伯山のヒットに刺激され,歌舞伎でも,4世中村歌右衛門,4世市川小団次らの名優が〈天日坊〉の名で劇化を試みた。…
※「網代問答」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」