網様核(読み)もうようかく

世界大百科事典(旧版)内の網様核の言及

【間脳】より

…とくに視床下核が破壊されると,反対側の上・下肢体幹部のはげしい不随意の運動hemiballismが起こるので,正常ではそのような運動の暴発を防ぐ回路の見張りをしているものと考えられている。一方,後者(網様核)は,この核より直接には大脳皮質に情報は送らないが,視床核より大脳皮質に向かう途中に存在する関門で,視床から大脳皮質に送られる情報を監視し,それ独自に,また大脳皮質の指令のもとに視床核に送り返している。いわば秘書室よりさらに上司の部屋に入る前の受付の役をしている。…

【脳幹網様体】より

…かつては,その結合や機能がよくわからなかったため,脳幹網様体として総括的に取り扱われてきた。網様体の中にある神経細胞の集団は全体として網様核と呼ばれるが,現在では多くの核群から構成されていることが明らかにされている。その結合も複雑で,それぞれ機能に応じて特定の結合をしている。…

※「網様核」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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