世界大百科事典(旧版)内の綿網の言及
【網漁業】より
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[掩網・抄網]
最後に掩網・抄網であるが,これは名称のとおりかぶせたり,すくったりする小型の原始的な網で,最も古い時代から使用されてきたものと思われるが,その経済的価値は小さかったとみられる。
[綿網の登場,漁船の動力化]
以上でも触れたように幕末期までの発達で日本の代表的な沿岸漁業技術は出そろい,その中で最も比重の高かったのは網漁業であるが,明治前期には総体としてそれが頭打ち,伸び悩み状態に立ち至った。その状態から脱出するための漁網の改良については前述したが,それを可能ならしめたのは網材料の改良であった。…
※「綿網」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」