世界大百科事典(旧版)内の総代制度の言及
【民会】より
…その結果多数決で区戸長会を民会とすることとなったが,既設の公選民会は存続し,またその後も民権運動の発展とともに各地で民会開設要求が強まり,民会を開く地域が増え,府県議会制度の形成を必然化した。町村会設置は少数にすぎなかったが,地方官の町村寄合否認や,町村公共事業への戸長の関与活動に対し,住民の反感が高まったのに対応するため,76年政府は,町村の金穀公借,共有物取扱い,土木起工に住民を参代させる総代制度をつくった。そしてそれを契機に町村会の開設や総代制度の町村会化が一般化し,町村会の制度化へつながっていった。…
※「総代制度」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」