世界大百科事典(旧版)内の総体的奴隷制の言及
【奴隷】より
…ただし彼らが生産労働全体の中で主要な役割を果たした時期,すなわち奴隷制時代の問題については,非常に大きな見解の相違がある。第2次大戦後の日本の学界では,唐代までを古代すなわち奴隷制の時代とする説が提唱され,かなり広い賛同を得たが,その際には人民全体が国家の奴隷であったとする,いわゆる総体的奴隷制が想定されており,ここで述べている奴婢を奴隷とする理解とはずれがある。また同じく奴婢を奴隷とする理解に立つ説の間にも,奴隷制の具体的な時期をどこに画するかについて大きな差がある。…
※「総体的奴隷制」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」