世界大百科事典(旧版)内の線間電圧の言及
【交流】より
…電力が脈動なく伝えられるということは,発電にも送電にも,電動機などの負荷にも望ましいことで,電線数の節約とあわせて,三相回路が一般的に用いられている理由である。vab,vbcなどは線間電圧と呼ばれ,単相負荷を接続する場合には三相の任意の2線間に接続すればよい。三相電圧の表現はこの線間電圧で呼ぶ約束になっており,図2のa,図3のva,vbなどは相電圧と呼ばれるものである。…
【送電】より
…三相交流は回転磁界が作りやすいので回転機に便利であるほかに,送電線としてみると二相交流や四相以上の多相交流に比べて電線1条当りの送電電力が大きく送電損失が小さい。一般に二相以上の多相交流の場合,各相導体の大地に対する電圧と導体間の電圧の2種類の電圧があり,大地に対するものを相電圧,導体間を線間電圧と呼ぶ。三相が送電効率がよいというのは,線間電圧のうちもっとも大きい値を一定として比較したときの場合である。…
※「線間電圧」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」