世界大百科事典(旧版)内の縄文農耕説の言及
【縄文文化】より
…また夏,秋の河川に遡上するサケ・マスの捕獲や山野にみのるドングリなどの堅果類の収穫,春季の貝類の集中的な捕採などは,その日ごとの食料としてよりも,むしろ大量に確保しながら各種の保存加工法や貯蔵法などを駆使することによって,年間の食料計画を安定させたのである。これが縄文文化の基盤であり,原始的な農耕によって縄文経済が支えられていたとする,いわゆる縄文農耕説は疑問である。
[家畜の飼育]
早期初頭の神奈川県夏島貝塚からイヌの骨格が発見されており,世界的にも相当古い飼育例となる。…
※「縄文農耕説」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」