繡帳(読み)しゅうちょう

世界大百科事典(旧版)内の繡帳の言及

【仏画】より

…屛風は展開すれば大画面となり,折りたためば縮小されるため,移動・収納が容易となり,画面は壁面から完全に独立することとなった。(5)懸(掛)幅 《大安寺伽藍縁起流記資財帳》(天平19年(747)奥書)に〈仏懸緑綱四条〉〈仏懸横木〉などとあり,大繡帳の仏画が寺院壁面に懸けられていたことが明らかである。《西大寺流記資財帳》には懸幅の形状や付属具の記載があり,懸幅装置は鎌倉以降の絵巻にも見られ,かなり後代まで行われていたようであるが,一般には流行しなかった。…

※「繡帳」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」