羅漢寺三匝堂(読み)らかんじさんそうどう

世界大百科事典(旧版)内の羅漢寺三匝堂の言及

【栄螺堂】より

…江戸時代後期に建てられた観音像をまつるための特異な仏堂形式で,〈さざいどう〉ともいう。堂内を3層につくり,右回りの通路にそって百観音や三十三観音などの仏像を安置し,堂内を一巡すれば観音霊場を巡礼したと同じ霊験が得られるようになっている。本来の名称は三匝堂(さんそうどう)(匝は巡るの意味)で,栄螺堂は巡路の形状に由来する俗称である。現存する福島県会津若松市の旧正宗寺の円通三匝堂(1796)は,六角平面で3層の堂内に昇降のスロープを設け,それにそって西国三十三所の観音像を安置する。…

※「羅漢寺三匝堂」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android