世界大百科事典(旧版)内の義和拳の言及
【義和団】より
…1896年,民間秘密結社の大刀会が大規模な仇教運動をおこしたが,大刀会の仇教運動がつぎつぎと展開される一方で,農村の下層農民大衆が教会・教民に対抗して郷土を防衛するため,村々に拳廠を設けて拳術を身につけ,〈会〉〈団〉をつくり,さらに村を連ねて仇教のための組織を形成していった。義和拳,梅花拳などと呼ばれるこの農民主体の武術集団は,大刀会と連動しながら仇教運動を拡大・高揚させていった。こうした仇教運動の主体全体を指す〈義和団〉という呼称は,99年ごろ生まれ,そのころから活動が公然化していった。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」