世界大百科事典(旧版)内の翻訳理論の言及
【翻訳】より
…かりに翻訳者がそれを現地人同様によく知っていたとしても,彼がそれを翻訳の受容者が適切に受容できるようにうまく翻訳できるとは限らない。
[翻訳過程の理論化]
国際交流の頻繁化とともに翻訳のもつ意義はますます増大しており,当然のことながら翻訳過程の理論化が求められているが,この面では,とりわけアメリカの言語学者ナイダEugene Nida(1914‐ )の理論,ソ連の翻訳理論研究者V.N.コミッサーロフの理論,それにフランスの言語学者G.ムーナンのものなどが注目に値する。 聖書翻訳の研究に関して造詣の深いナイダは,その豊かな実践と理論的知識に基づいて翻訳理論の建設に大きな貢献を行った。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」