世界大百科事典(旧版)内の老中首座の言及
【老中】より
…しかし,家格で任命される老中が実質的に将軍の側近を務めることはなく,中後期の将軍のまわりに形成された側用人(そばようにん)などの実質上の出頭人が,老中をはじめとする評定所(ひようじようしよ)一座と将軍の間を取り次ぐことによって権勢を振るうこともあった。 老中の定員は4~5人で,先任者または家門など特別な家柄のものが老中首座として全体を統轄した。日常は江戸城中の御用部屋で,実務を担当する右筆(ゆうひつ)を指揮して政務を執るが,月番(つきばん)制になっており,大事は老中一同の連署で,小事は月番の老中1人の判によって執行された。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」