世界大百科事典(旧版)内の老人医療無料化制度の言及
【老人医療】より
…国民皆保険,老人健康診査といった制度面の改善は老人の受療機会を増やす点で大きく貢献したが,受療にあたっては医療費の3割ないしは5割を自己負担しなければならないという経済的制約があったため,老人の受療の必要と現実の受療との間にはなお大きなギャップが存在していた。 こうした老人の受療の壁を取り払って真の意味での早期受診,早期治療をめざして老人医療費の無料化を実施する動きが地方の町村で活発になり全国に波及した結果,73年1月1日から老人医療費支給制度(いわゆる老人医療無料化制度)が老人福祉法の一環として実施された。老人医療費支給制度は,70歳以上の老人について医療保険の一部負担分を国と地方自治体が負担して老人医療費を無料にしようというものであった。…
※「老人医療無料化制度」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」