《老女物語》(読み)ろうじょものがたり

世界大百科事典(旧版)内の《老女物語》の言及

【ベネット】より

…スタッフォードシャーに生まれ,ロンドンに出て一時は法律事務所に勤めたが,婦人雑誌の編集者をしたのち,1896年から創作に専念。その作品は故郷である陶器製造地ファイブ・タウンズを背景にしたものが多く,横暴な父親の命ずるままに結婚した女を描いた《ファイブ・タウンズのアンナ》(1902)などの初期の作品ののち,モーパッサンの《女の一生》の向こうを張って書いた《老女物語》(1908)で一躍有名になった。これはファイブ・タウンズの一つ,バースリーの呉服商の二人娘,つまり店の者と結婚してこの土地で平凡な生活を送る姉娘と,行商人と駆落ちしたあげくパリで捨てられて悲惨な生活を送った妹娘の2人が,最後にはともに故郷で死を迎える姿を,フランス流の冷徹さとは少し違ったあいまいさをもって描いており,この点にイギリス自然主義の特徴を見ることもできる。…

※「《老女物語》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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