老子転生説話(読み)ろうしてんせいせつわ

世界大百科事典(旧版)内の老子転生説話の言及

【老子】より

…現在では,孔子にややおくれる前400年前後の人物とする説や,その実在を否定し架空の人格とする説などが有力であるが,前5世紀に道家思想の先駆的実践者としての老なる隠君子の存在を想定することは十分可能である。 この老子の伝記のあいまいさは,後漢から六朝時代にかけての仏教の流入盛行と道教の成立とにつれて,老子は関を出たあと天竺(てんじく)に行って仏教を興したという老子化胡説話や各朝代ごとに転生して歴代帝王の師となったという老子転生説話を生んだ。また,後漢時代にはその神格化が始まり,宮廷での祭祀が行われたが,やがて道教の始祖として〈太上老君〉なる神格にまつりあげられた。…

※「老子転生説話」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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