世界大百科事典(旧版)内の聖体奉挙の言及
【聖体】より
…そのため,聖餐のサクラメントにおけるしるしもキリストの体と血をともに食する行為ではなく,目で仰いで礼拝の対象とするパンの形態にその関心が集中し,その影響は典礼にまで及んだ。聖別されたパンを高く挙げて示す聖体奉挙,それを容器に入れて展示する聖体顕示,その前にひざまずいて祈る聖体礼拝,それによって会衆を祝福する聖体降福式,それを奉持して行列する聖体行列,そしてこのような聖体信心が祝日として取り上げられた聖体祭などの慣習は13世紀ころ起こったものである。これらは,大衆には広く歓迎されたが,受けて食することから遠ざかるような弊害も少なくなかった。…
※「聖体奉挙」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」