世界大百科事典(旧版)内の肝胆汁の言及
【胆汁】より
…空腹時においても胆囊はリズミカルに収縮し,少量ずつ胆囊胆汁を十二指腸へ流出させているが,一般的には食餌が十二指腸に入ることにより,その中に含まれるアミノ酸,脂肪酸などが十二指腸,空腸粘膜を刺激し,そこからコレシストキニンという消化管ホルモンが放出され,これが胆囊壁に直接作用して,強い胆囊収縮をおこし,大量の胆汁が十二指腸に放出される。肝臓で1日につくられ胆管に排出される肝胆汁量は,成人でおおよそ1500ml前後である。
[成分]
胆汁中には有機,無機の物質が含まれているが,肝胆汁の95%以上は水分である。…
【胆囊】より
…胆囊壁内胆石あるいは胆囊炎の原因となりうる。
[機能]
機能的には胆囊は,毎日肝臓でつくられ,肝胆汁として排出される胆汁のおおよそ1/2くらいの量を蓄え,放出を調節している。しかし,胆囊をもたない動物も多く,またヒトの場合も,胆石などが存在すれば積極的に胆囊摘出術が行われており,胆囊は生体にとって必要不可欠の臓器ではない。…
※「肝胆汁」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」