肥後米(読み)ひごまい

世界大百科事典(旧版)内の肥後米の言及

【熊本[県]】より


[盛んな農牧業]
 古くは肥の国とも書かれた熊本県は農牧業が盛んで,全国有数の農業県である。幕末に大坂市場で高い評価をうけて以来の肥後米の産地で,明治維新後は赤牛の改良や養蚕の拡大にも努め,昭和の初め水田裏作の早出しスイカやカボチャが一時中央市場を圧倒したこともある。しかし第2次大戦前の農業は一般に水田地帯の米,麦,畑作地帯のサツマイモ,雑穀と自給的性格が強く,地主制の下,小作人などの零細経営が多く,県農業は停滞気味であった。…

※「肥後米」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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