世界大百科事典(旧版)内の胃アニサキス症の言及
【アニサキス】より
…これらのセンチュウの幼虫は,アジ,サバ,ニシン,スケトウダラ,スルメイカなどの内臓や筋肉内に被膜におおわれて寄生しており,それらの魚類を生食してヒトに摂取されると,胃および腸壁に侵入しアニサキス症anisakiasisの原因となる。胃アニサキス症では,魚類の生食後数時間で急激な心窩部(しんかぶ)痛(みぞおちの痛み),悪心・嘔吐をもって発症し,胃潰瘍の穿孔(せんこう)を思わせることもある。内視鏡検査で胃壁に穿入しつつある虫体が見られることもあり,その場合,虫体を摘出すれば症状は消失する。…
※「胃アニサキス症」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」