六訂版 家庭医学大全科 「胎児病」の解説
胎児病
たいじびょう
Fetal disease
(遺伝的要因による疾患)
胎芽が完成しても環境要因により先天異常が発生することもあります。水銀中毒による胎児性
また妊婦の喫煙は、胎児や胎盤を低酸素状態にさらすことにより未熟児の原因になることがあります。妊婦が糖尿病のために高血糖になっていると、巨体児の出生や新生児期低血糖症の原因になることがあります。
妊婦の細菌感染によって、胎児性中耳炎が原因の難聴が赤ちゃんに発生することもあります。
これらの催奇形因子は胎芽の形成に直接作用したものではないため胎児病と呼ばれますが、催奇形因子が妊娠のいつの時期に作用したかはわからないことも少なくなく、厳密に胎芽病と区別することは難しい場合があります。
出典 法研「六訂版 家庭医学大全科」六訂版 家庭医学大全科について 情報