ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「胡亥」の意味・わかりやすい解説
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… 前210年,巡幸の途中で病死したが,丞相の李斯と宦官の趙高は内乱の発生を危惧してこれを秘し,詔命と偽って太子の扶蘇と蒙恬を自殺させ,棺を咸陽に運んではじめて喪を発し,驪山(りざん)に埋葬した。末子の胡亥が二世皇帝として即位したが,始皇以来の法罰至上主義,たび重なる外征および朝宮や陵墓などの土木工事に民衆の反感を招き,山東や楚地を中心に反乱が起こり,始皇の没後わずか4年で秦は滅亡した。始皇陵【上田 早苗】。…
…また秦は法律による統治を理想として,法家思想に基づく信賞必罰主義をとった。急激な変革,厳しい法による人民支配の強化から,2代目皇帝胡亥即位の翌年(前209)早くも農民反乱(陳勝・呉広の乱)を招いた。やがてその反乱は全国各地に波及し,項羽,劉邦(漢高祖)の挙兵につながり,最終的には前207年,統一後わずか10余年で滅亡した。…
※「胡亥」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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