脊髄癆性失調症(読み)せきずいろうせいしっちょうしょう

世界大百科事典(旧版)内の脊髄癆性失調症の言及

【運動失調症】より

…次いで20世紀初頭にバビンスキーJosef F.F.Babinski(1857‐1932)は,小脳の病変によって生ずる運動障害を綿密に観察し,それが深部知覚障害に基づく脊髄癆の運動失調症とは異なるものであることを強調し,小脳症状としての運動障害に対しては協調障害incoordinationと呼ぶべきであるとした。このため運動失調症という用語を狭義に解釈し,これを後述のような脊髄癆性失調症に対してのみ用いるという立場をとる学者もあるが,今日では随意運動の障害のうち運動麻痺や筋力の低下に基づくものではないものをすべて運動失調症ataxiaと呼ぶことが多い。このような広義の運動失調症には数々の異なった病態が含まれているが,その中で最も主要な位置を占めるのは脊髄癆性失調症,小脳性失調症,および迷路性失調症の三つである。…

※「脊髄癆性失調症」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

「歓喜の歌」の合唱で知られ、聴力をほぼ失ったベートーベンが晩年に完成させた最後の交響曲。第4楽章にある合唱は人生の苦悩と喜び、全人類の兄弟愛をたたえたシラーの詩が基で欧州連合(EU)の歌にも指定され...

ベートーベンの「第九」の用語解説を読む