世界大百科事典(旧版)内の脱殻機の言及
【脱穀】より
…収穫目的物である成熟した穀粒の種実を,茎などから分離する操作。稲扱(こ)き,麦扱きなどという。抜き取りあるいは刈り取った作物体を適度に乾燥させ,物に打ちつける,棒でたたく,人や家畜の足やローラーで踏むなどの方法が古くからとられており,現在でも少量の脱穀や発展途上国では,これらの方法が一般的である。日本では,古代の稲作では穂刈りが行われ,そのまま貯蔵して食べる前に臼と立杵を用いて脱穀ともみすり(もみがらを除去すること)を同時に行っていた。…
【農業】より
…農業とは,土地を利用して作物の栽培または家畜の飼養を行い,人間にとって有用な生産物を生産する経済活動であり,そのような活動を行う産業である。人間に有用な農業生産物は食糧と一部の工業原料であるが,農業はそれらを,土,水,太陽エネルギーなどの自然力を利用して作物として生産し,また家畜を繁殖,肥育させることによってそれを生産する。このような農業の産業としての特質は,第1に,土地を基本的な生産手段とし,またその土地を商工業などの他産業と比較して,広い面積にわたって相対的に粗放に利用することであり,第2に,人間が長い年月をかけて育成し,または馴らしてきた高等動植物を対象(もしくは手段)とする,有機的生産であることである。…
【農具】より
…農業技術の体系は,整地を通じて作物栽培にとり好適な条件を耕地内に実現し,作物の生育過程に応じて作物体,耕地を適切に管理することによって収穫を得,さらに収穫物を食用に供するための調製加工を行う一連の行為としてとらえることができる。時間的連鎖をもって展開するこの一連の行為が農作業であり,農具とは農作業に使用される畜力や人力用の用具である。しかし農具とそれ以外の用具とは明確に区別されるわけではない。とくに農作業が耕地外での諸作業との関連を強めるにつれて,その区別はより困難となる。…
※「脱殻機」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」