膝下器官(読み)しっかきかん

世界大百科事典(旧版)内の膝下器官の言及

【弦音器官】より

…鼓膜器官以外には,比較的少数の感覚子からなる弦音器官が触角や足などの体の関節近くにあり自己受容器として働くが,羽の動きを受容するものもある。多数の感覚子が集まってできた弦音器官としては,鼓膜器官のほかに膝下(しつか)器官subgenual organ,ジョンストン器官Johnston’s organがある。膝下器官は足にあり,床の振動の敏感な受容器であり,ジョンストン器官は触角にあり,一般には重力その他の加速度受容に関係するといわれているが,カやハエなど双翅(そうし)類では聴覚器として働く。…

【振動覚】より

…あるいは,昆虫類には床や植物の茎を振動させて雌雄間で交信するものもある。昆虫の振動感覚器は足にある膝下(しつか)器官である。ゴキブリの膝下器官は振動数1~4kHzの振動にひじょうに敏感で,振幅10-9cm(1.5kHz)の振動に感じる。…

※「膝下器官」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」