世界大百科事典(旧版)内の臨時肥料需給安定法の言及
【肥料工業】より
…すなわち硫安の輸出は1948年からGHQの命令により開始されていたが,同年わずか6000tにすぎなかった輸出量は,52年には24万8000tに達するなど急速に拡大した。ところが朝鮮戦争後は,国際競争激化により輸出価格が下落したこと,輸出赤字の国内価格への転嫁が政治問題化したことのため,これを契機に54年いわゆる肥料二法(〈臨時肥料需給安定法〉〈硫安工業合理化及び硫安輸出調整臨時措置法〉)が制定された。そして肥料二法のもと,日本硫安輸出会社による輸出の一元化,最高価格の公定,さらに第1次合理化計画に基づくガス源転換,尿素・高度化成の比重増による肥料形態の多様化などが進められた。…
※「臨時肥料需給安定法」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」