世界大百科事典(旧版)内の臨時遷宮の言及
【遷宮記】より
…神宮・神社の遷宮に関する記録。神社では社殿の古くなるとともに新社殿を造営して遷宮したり,また伊勢の神宮その他一部の神社のように一定の年数ごとに新社殿を造営しての式年遷宮,その年数を待たず焼亡などによる臨時遷宮,雨もり修理などの間の仮殿遷宮等をする。そのときの記録が遷宮記で,それには,その準備,費用用材の調達,遷宮儀式等,後世を意識して丹念に記録したものがあり,その実態,変遷,それに対する時代意識などを知る上で重要なものがある。…
【遷宮・遷座】より
…神宮では,まったく同一の敷地が並列しておかれ,旧殿から新殿へと20年ごとに神座の位置が変わり,神体を移し終わった旧殿は取り除かれ,その敷地は古殿地(こでんち)と呼ばれる。また,火災や異常のことがあって行う遷宮を〈臨時遷宮〉と呼び,この場合は,仮殿を設けるので〈仮殿遷宮〉ともいう。 一般神社の遷座祭には,定期と臨時の二つがあり,定期の場合は〈式年遷座祭〉といい,7年,13年,20年,30年,50年等の周期をもって祭儀を執行する。…
※「臨時遷宮」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」