自助グループ(読み)じじょぐるーぷ(その他表記)self‐help group

知恵蔵 「自助グループ」の解説

自助グループ

心身障害、慢性疾病、アルコール依存症、被虐待体験など、何らかの生活課題や問題を抱えた人や家族(当事者)たちが、相互に支え合い、その問題などを乗り越えようとする小集団。全国組織に展開することもあるが、基本は互いの顔が見える、相互作用が可能な小さなグループで実際の効果が発揮される。相互に「援助者」「相談者」の役割を経験することで、専門職からの一方向の援助のみを受けた場合では剥奪されがちな、自尊心や自分が他者手助けができるという感覚を強化でき、仲間同士共感が問題解決に寄与する。自助グループには、専門職による援助や管理への疑義という一側面があり、純粋な意味での自助グループは当事者が主体的に運営し、必要な時に専門職に問い合わせることが基本。

(中谷茂一 聖学院大学助教授 / 2007年)

出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報

百科事典マイペディア 「自助グループ」の意味・わかりやすい解説

自助グループ【じじょグループ】

セルフヘルプグループ

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