世界大百科事典(旧版)内の自動車公害の言及
【道路公害】より
… 道路公害という語は,当初,住民運動の側がこれを使用し,71年ごろから全国的に一般化し,定着するようになった。自動車公害や交通公害という表現では包括しきれない被害実態が存在することと,産業優先の道路行政を告発し,交通システムそのものの改革を要求するという立場から住民運動が使用したのであったが,自動車優先の道路行政の欠陥が広く一般に認識されるとともに道路公害の語が一般化したのであった。道路公害の特徴は発生形態の多様性にあり,複合汚染,線状広域汚染となって住民を襲うため,被害が広域に及び,かつ,一つ一つの被害が大きいことである。…
※「自動車公害」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」