世界大百科事典(旧版)内の自己観念理論の言及
【犯罪学】より
…後者は犯罪行動は他の非犯罪的な行動と同じく他の人々との相互作用の中で学習されるものであり,人は犯罪的な行動様式と接触し,非犯罪的な行動様式から隔絶されているから犯罪者となるというものである。この異質的接触理論を修正するものとして,人は自己の犯罪行動を受容してくれるだろうと思われる実在または架空の人に対する自己同一化の程度によって犯罪を行うようになるというグレイザーD.Glaserの〈異質的同一化理論〉や,自分自身についてのよいイメージが非行抑制の重要な要素であるとするレックレスW.C.Recklessなどの〈自己観念理論〉などがある。〈アノミー理論〉はマートンR.K.Mertonがデュルケームの理論を独自に発展させたものである。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」