世界大百科事典(旧版)内の自律神経異常説の言及
【気管支喘息】より
… 本症が自然科学の対象として本格的に研究されはじめたのはルネサンス以降で,17世紀から18世紀にかけて,すでに本症が気管支の病気であり,発作の本態は気管支の収縮にあることが指摘された。近世に入り,聴診器を発明したR.ラエネクらは,気管支の収縮は,気管支平滑筋の収縮による神経性疾患であるとし(1819),このような考えは20世紀に入り,自律神経異常説の基礎となった。すなわち,自律神経は交感神経と副交感神経にわけられるが,前者は気管支拡張を,後者は気管支収縮をおこし,これらの異常が喘息発作に結びつくという考えである。…
※「自律神経異常説」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」