世界大百科事典(旧版)内の自我リビドーの言及
【精神分析】より
…このリビドーは,対象と自我との間をも往来する。リビドーが愛する対象に向かえば,それは対象を充当して対象リビドーobject libidoとなり,対象リビドーが撤収されれば,それは自我リビドーego libido(〈ナルシシズム的リビドー〉)となる。ここでは一定量のエネルギーの移動と増減が前提とされており,自我はエネルギーの過度の蓄積に耐えられずに対象へと向かう。…
【リビドー】より
…しかしのちには,自己保存本能もリビドーとともに作動するものと考えられた。そしてリビドーが自己に向いた状態を〈自我リビドーego libido〉〈自己愛(ナルシシズム)〉,それが自己以外の対象に向いた状態を〈対象リビドーobject libido〉〈対象愛object love〉と呼んだ。フロイトは晩年には,〈エロス〉(しだいに増大する統一体を作り出しこれを維持することがエロスの目的。…
※「自我リビドー」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」