自流井(読み)じりゅうせい

百科事典マイペディア 「自流井」の意味・わかりやすい解説

自流井【じりゅうせい】

自貢

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

世界大百科事典(旧版)内の自流井の言及

【塩】より

…地上高くやぐらを組み,頂点に滑車をつけ,長いひもをつけた竹筒(大量の竹を使って作る)を下げ,これを土中深く塩水層まで落としこみ,塩水を吸入して引き上げ,それを蒸煎して塩とする。清代から民国の自流井では,井戸の深さは800m以上にも達し,林立する高さ5mのやぐらから轟音とともに落下し,また巻き上げられる卓筒井の数は1000もあった。なおここでは蒸製燃料に天然ガスをも使っていた。…

【自貢】より

…人口101万(1994)。1939年富順県の自流井と栄県の貢井が合併して成立。富順県は宋に始まるが後漢に江陽,北周に富世,唐には富義県を置いた。…

【四川[省]】より

…井塩は〈塩井〉からくみあげた天然の鹹水を煮つめ結晶させたもので,現在の自貢市周辺で採取される塩である。最初,〈自流井〉すなわち塩水が自然に流れでる井戸からとられたもので,のち,地名となった。また,塩井を利用するあいだに〈火井〉すなわち天然ガスも発見され,井塩精製用の燃料として使用されてきた。…

【長江】より

… 江漢平野や岷江などの開発により,長江中流や巴,蜀すなわち四川盆地は秦の中国統一を支えた。この間,戦国時代末には沱江流域の自流井(自貢)では塩井が掘られ,天然鹹水(かんすい)を煮つめ〈井塩〉をとりはじめている。また,三国の蜀代には〈火井〉すなわち天然ガス井も利用されている。…

※「自流井」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android