世界大百科事典(旧版)内の自然神話学派の言及
【神話学】より
…神話の研究の歴史は,古代ギリシアまでさかのぼらせることもできるが,近代的学問としての〈神話学〉は,19世紀後半に,比較言語学の成果に刺激されてギリシアやインド,ゲルマンなどインド・ヨーロッパ語系の民族の神話を比較研究した,マックス・ミュラーやアダルベルト・クーンAdalbert Kuhn(1812‐81)ら,〈自然神話学派〉の学者たちによって創始されたと見ることができる。すべての神話を,太陽や嵐など印象的な自然現象に結びつけて解釈したこの派の学説は,やがてアンドルー・ラングによって代表される〈人類学派〉からの徹底的な批判を浴びて落した。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」