自然観(読み)しぜんかん

世界大百科事典(旧版)内の自然観の言及

【自然】より

…この二つの意味が重複してしまったところに,近代の日本人のもった自然概念にある種の混乱が生じた原因があるが,逆にそれがまた今日的意義をもつとも考えられるのである。
[自然観の変遷]
 ともあれわれわれは現在用いている〈自然〉という言葉は,ギリシアのphysisにまでさかのぼるnatureなどの訳語であるとして,この自然概念,自然観の変遷を見てみよう。まずギリシアにおいては,そのフュシスの語源が示すように,おのずと生まれ,成長し,衰え,死ぬもの一般が自然であり,アリストテレスが定義したように〈みずからのうちに運動変化の原理をもつもの〉がそれであった。…

※「自然観」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android