世界大百科事典(旧版)内の《自由と形式》の言及
【カッシーラー】より
…H.コーエン,ナトルプらの新カント学派(マールブルク学派)の一人として出発した彼は,1906年から20年にかけて初期の代表作《近代の哲学・科学における認識問題》3巻を完成した。第1次大戦によるそれの中断は《自由と形式》(1916)という独自のドイツ精神史研究を生み出し,戦後19年には新設のハンブルク大学哲学科の正教授に迎えられた。美術史研究のために独自の視角から多くの文献を集めたワールブルク文庫(ワールブルク研究所)もあったこのハンブルクで,彼は20年代のすべてを費やして後期の代表作《象徴形式の哲学》3巻(1923‐29)を書き継ぐ。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」