世界大百科事典(旧版)内の自由の木の言及
【樹木崇拝】より
…聖なる森が神の住居とされ,礼拝の場となる例は日本に限らず,大原始林に覆われたヨーロッパの歴史の黎明(れいめい)期にもみられた。聖霊降臨祭の行事に森から1本の木を切ってきて村の中央の広場に運ぶ〈五月の木(メーポールMaypole)〉の習俗が伴うのはその名残りで,ペリゴール地方ほかでは〈自由の木〉と呼び,フランス革命の象徴となった。樹木に神,神霊,精霊が宿るとする観念は広く見いだされ,樹霊に対して多産を祈る日本の〈成木責め(なりきぜめ)〉の民間習俗は,ブルガリア農民がクリスマス・イブに実をつけない果樹に斧を振っておどす習俗と対応している。…
※「自由の木」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」