興亜会(読み)こうあかい

世界大百科事典(旧版)内の興亜会の言及

【アジア】より

…明治期には,アジアではなく〈亜細亜〉が主流だが,その意味内容を見ると,亜細亜はたんなる地理的範囲を示す用語ではなく,きわめて政治的な意味をこめたものとして用いられた。振亜社(1877年,大久保利通らによって結成,80年に興亜会と改名,同人には中村正直,曾根俊虎,宮崎誠一郎など),亜細亜協会(1883年結成,同人に長岡護美,鄭永寧ら),東亜同文会(1898年,東亜会と同文会を合併して近衛篤麿を会長に結成)などがその例である。 欧米によるアジア進出に対抗した〈興亜〉の流れと,日本の欧米化を願う〈脱亜〉の流れは,対立する二つの思想潮流であったが,両者とも〈亜細亜〉という漢字表記(その省略形も含む)を用い,これはやがて〈東亜〉〈大東亜〉という用語として継承された。…

※「興亜会」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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