世界大百科事典(旧版)内の航空作戦の言及
【空軍】より
…1920年代イタリアのG.ドゥエやアメリカのW.ミッチェルなどが,大型爆撃機で敵の軍事,工業,政治の中心を反復爆撃することにより軍需生産を崩壊させ,国民の抗戦意志を挫折させることが可能であり,航空戦力が戦争の勝敗を決定するという空軍万能論を展開した。第1次大戦以来の作戦教訓,航空兵器の進歩は空軍万能論と相まち,従来の陸・海軍支援(協同)作戦とともに独立して行う戦略航空作戦思想を定着させ,逐次イタリア,カナダ,ドイツ(1935年再軍備時)などが空軍を独立させた。 第2次大戦で空軍は,即応性,機動突破力,打撃力などの特性を生かし,ドイツ軍によるポーランド電撃作戦のような陸・海軍との協同作戦において主役的威力を発揮し,またイギリス空軍の国土防空やアメリカ陸軍航空部隊の対日戦略攻撃のような独立した航空作戦において,戦争を支配する力を実証した。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」