世界大百科事典(旧版)内の色彩語の言及
【言語類型論】より
…つまり口母音だけをもつ言語はあるが,鼻母音しかもたない言語は存在せず,また両者をもつ場合には,必ず口母音の数の方が多いことが知られている。また意味分野では色彩名称を多数の言語について研究することによって,言語のもつ基本的色彩語は2語から11語の間であり,もしある言語が二つの基本的色彩語をもつならば,それは黒と白であり,また3語ならばそれに赤が付け加わる,というように,2語から11語の進化には一定のルールがあるとの主張もなされている(〈色〉[色彩語彙]の項も参照)。こうした中で現在最も著しい進展を見せているのは統語論(シンタクス)の分野であり,語順,格標示,使役文,関係節化といった特徴に関して多くの成果が得られてきている。…
※「色彩語」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」