世界大百科事典(旧版)内の芥改役の言及
【ごみ】より
…そのため幕府は町中でごみを焼いたり捨てたりすることを禁止し,町民は芥溜(ごみ集積所)までごみを出し,そこから請負人が埋立地(永代島)まで芥捨て船で運搬するというしくみがつくられ,その際業者は集めたごみを燃料芥,肥料芥,金物芥に分け,これを湯屋,農家,および鍛冶屋にそれぞれ売却,ごみの資源化が図られていた。しかしその一方では,町民や業者の不法投棄も続いたため,幕府は1699年(元禄12)に芥改役(あくたあらためやく)という官職を設置,彼らはその取締りに当たった。 明治に入った後も,ごみ処理はこのような業者中心のしくみが続いたが,1900年になって前述のように市に清掃事業が義務づけられた。…
※「芥改役」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」