若衆山(読み)わかしゅうやま

世界大百科事典(旧版)内の若衆山の言及

【年齢集団】より

… こうした視点で日本の年齢集団=年齢階梯制を民族学(文化人類学)的にみると,若者組を主とする若者階梯型と長老組を主とする長老階梯型(宮座)の2類型に分けることができる。前者はいうまでもなく一般に若者組とよばれているものだが,これもよく調べると,その前後に少年組,中年組,老年組が顕在的あるいは潜在的に存在し,表1の西伊豆の伊浜のように漁労組織や消防団として村落社会で枢要な機能を果たしているし,若者組の財産(若衆山)ももっている。後者は近畿を中心に西日本に分布する神社祭祀組織の宮座にみられるもので,表2の近江の多羅尾のように座衆としての長老(オトナ)が祭祀をつかさどる最高の儀礼的地位=階梯を占め,座田や座林を所有管理して祭儀を運営する。…

※「若衆山」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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