茂山忠三郎家(読み)しげやまちゅうざぶろうけ

世界大百科事典(旧版)内の茂山忠三郎家の言及

【大蔵流】より


[茂山家]
 元来京都の狂言師として続いた家らしいが,江戸後期に茂山久蔵英政の弟子正虎が9世を継ぎ,近江井伊藩に召し抱えられて茂山千五郎家が確立した。相弟子の義直は分家茂山忠三郎家を興し,その子良豊の義子弥五郎も別家を興し1963年能の金春流宗家より善竹の姓を贈られて善竹家となった。千五郎家では正虎の孫茂山千作(1896‐1986)が重要無形文化財保持者各個指定(人間国宝)を受け,その息12世千五郎・千之丞ら,茂山忠三郎家では良豊の孫4世忠三郎らが京都を中心に活躍し,善竹家では弥五郎の息忠一郎・玄三郎・幸四郎らが阪神を中心に,現宗家の大蔵弥太郎,善竹圭五郎らが東京を中心に活躍している。…

※「茂山忠三郎家」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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