茂木(読み)もぎ

世界大百科事典(旧版)内の茂木の言及

【鎖国】より

…しかし,この禁令では神仏を妨げないかぎり,貿易と〈きりしたん国〉との往来は自由とされていた。秀吉の突然の禁令の背景には,長崎,茂木が教会領となっていたことへの反発があったと考えられている。1580年肥前の領主大村純忠・喜前(よしあき)父子は長崎,茂木をイエズス会に寄進し,その土地所有権,行政権,裁判権とポルトガル船の停泊税が会の手に渡り,大村氏の手にはわずかに入港船の貿易税徴収権が留保されるにとどまった。…

【長崎[県]】より

…養豚は飼育頭数22万頭(1996)で90年をピークに減少している。急傾斜地の多い本県では,早くから果樹生産が行われ,とくに長崎市茂木(もぎ)地区のビワは明治末以降商品作物として発展し,全国1位(3割弱。1995)を占める。…

【肥前国】より

…そして同じ大村領内の福田港,さらにその奥の長崎港に入港するようになり,長崎はその後貿易,布教の中心地として発展することになった。大村純忠は長崎を竜造寺氏に奪われることを防ぐためと,ポルトガル船の長崎入港を固定化する目的で,79年長崎と茂木(もぎ)をイエズス会の教会領として寄進した。また有馬晴信も84年浦上を同じく寄進した。…

※「茂木」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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