草の手(読み)そうのて

世界大百科事典(旧版)内の草の手の言及

【独草体】より

…草書の各字が連続して書かれた連綿体に対する用語。各字独立した書法は《宇津保物語》の〈国譲の巻〉上に〈放ち書き〉と呼んでいるが,仮名書きでは〈草(そう)の手〉の書体で各字連続させずに書いた書の意味に用いられる。草の手は《宇津保物語》や《源氏物語》の〈絵合の巻〉に見え,漢字の草書体をさらに簡略化した書風で,女手(おんなで)へ移行する過渡的書体をいう。…

※「草の手」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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